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明治大学交響楽団
明治大学公認サークル
明治大学交響楽団は、1923(大正12)年に新交響楽団(現NHK交響楽団)創設時のメンバーであった故尾原勝吉先生(当団永久指揮者)等の手によって創設されました。明治大学のサークルの中で唯一のオーケストラサークルであり、今年で創立100年目を迎える歴史のあるサークルです。

ショスタコーヴィチの魅力

みなさんこんにちは!中低弦セクションリーダーの高橋希綱です。

定期演奏会まであと2週間となり、我々団員も練習に熱が入ります!!

さて、今回はソ連の大作曲家ドミートリイ・ショスタコーヴィチの魅力と、彼が音楽でどのように中低弦を活用しているかについて簡潔にお話したいと思います。

ショスタコーヴィチは私がこよなく愛する作曲家のうちの1人です。なぜここまでハマったのか?

彼の魅力は、なんといっても多才なジャンル個性ある作品の数々です。しかも、15個ある交響曲の大半は歴史的な背景が色濃く反映されていて、聴くだけで感情が高ぶってしまうほど人間味に溢れています。

そんな曲を作る彼が 「どんな状況で作曲したのか?」「どんな人達と関わっていたのか?」を調べていくうちにズルズルと魅力に引き込まれてしまいました笑

次にショスタコーヴィチの交響曲における中低弦の役割です。

ショスタコーヴィチの作品を聴くと、特にチェロやコントラバスの低く重い響きが心に刺さる瞬間がたくさんあります。交響曲第10番の冒頭はまさにそうです。暗いけれども美しいと感じる旋律は何かを訴えかけられているようです。

また、中低弦(チェロ、コントラバス、ヴィオラ)は不安にさせるようなリズムや不気味な静けさを表現することで聴衆に緊張感を持たせる役割もあるのです。

彼の交響曲において聴衆の感情を最も動かす事ができる楽器、それが中低弦だったということです!(異論は認める)

このブログを見てショスタコーヴィチに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

皆さんも今回の演奏会を機会にショスタコーヴィチの音楽にどっぷり浸かってみてください!

【第101回定期演奏会】

日時 2024年12月26日 18:00開場 18:30開演
会場 すみだトリフォニーホール 大ホール
曲目
・L.バーンスタイン / キャンディード序曲
・S.プロコフィエフ / ロミオとジュリエット組曲より抜粋
・D.ショスタコーヴィチ / 交響曲第10番

指揮者 和田一樹