明治大学交響楽団
100周年特設ページ

明治大学交響楽団は、
2023年で創立 100 周年を迎えました。

第9回定期演奏会(昭和7年11月4日)

メッセージ

100代幹事長 
潮田 駿 USHIODA Shun

2023年4月、明治大学交響楽団(明オケ)は創立100周年を迎えます。いつも当団演奏会へ聴きに来てくださる方をはじめ、OBOGの皆様、明治大学の職員の方々、その他ご関係の皆様に支えられ、明オケは100年という年月を越え、今日まで活動を続けることができています。あらためまして、心からの感謝を申し上げます。

明オケの歴史は、OBOG含め総勢2000名を超えるメンバーの情熱と、見えない努力の積み重ねから生まれています。音楽の奥深さをどのように伝えるのか、どんな演奏が人々の心に響くのか。これらの問いに日々向き合い、私たちは一緒に自己を研鑽し、挑戦し続けてきました。一回一回の演奏は、全力を尽くし、一枚一枚のチケットに寄せられた期待を満たすように、全団員が心を込めて演奏してきました。そしてこれからもこの気持ちは変わることはありません。

創設者の尾原勝吉氏(当団永久指揮者)から私たちに引き継がれた音楽への情熱と尊敬は、我々の心の中で常に輝き続ける灯火となります。その火は、我々が音楽を愛し、理解し、そしてそれを演奏会に聴きに来てくださった方と共有するための不尽の源となっています。

我々は、今の環境を当然のものとせず、一日一日を新鮮な気持ちで迎えています。そして、コロナ禍が終息し、新たな時代の幕開けとなる今、明オケはその歴史と伝統を継承しつつ、次の100年へ向けて新たなステージへと踏み出しています。私たちは音楽に対する情熱を心に秘め、明オケの全ての活動を通じて全力を尽くしていく所存です。新たな日々の中で、一度も忘れることなく、音楽という美しい共通言語を通じて、人々に感動と喜びを提供する使命を果たしていきます。

創立100年の歴史と進化を持つ明治大学交響楽団。その伝統と名誉をこれからも大切にし、次の代へと引き継いでいきます。

皆様の温かい支援と共に、これからも一歩一歩前進していきますので、どうぞ引き続き応援していただければ幸いです。

明治大学交響楽団
第100代幹事長


100代コンサートミストレス 
安達 由愛生 ADACHI Yumemi

1923 年の創設から今日までの明治大学交響楽団の道のりは、決して容易いものではありませんでした。近年でもコロナウィルスの蔓延に伴い、活動自体をやむなく断念したことがあります。それでも、当楽団が 1 世紀もの時を超えて存続できた背景には、多くの方々のお力添えがありました。この場を借りて心より厚く御礼申し上げます。

私どもは、演奏会にいらっしゃる皆様に、私どものできる最高の音楽をお届けできますように、日々練習に励んでおります。より良い音を、より良い音楽を求める過程で、各々が曲に思いを巡らせ、頭を悩ませ、意見を出し合いながら、試行錯誤を繰り返しております。100周年の今年度は特に、団員一同気を一層引き締めて準備に取り組んでおりますので、当楽団の演奏会にいつもお越しくださる方々はもちろん、そうでない方々も、この機会に是非足をお運びください。

明治大学交響楽団
第100代コンサートミストレス

100周年記念誌

70年史デジタルブック

創立100周年記念イベントスケジュール

スクロールできます
2023年6月24日(土)2023年6月演奏会
開場 13:15 / 開演 14:00
江戸川区総合文化センター 大ホール
曲目:G.ヴェルディ / 歌劇「運命の力」序曲
   M.ムソルグスキー / 交響詩「はげ山の一夜」
   P.チャイコフスキー / 交響曲第4番
指揮者:松川智哉
2023年10月1日(日)トランペットコンサート
開場 13:30 / 開演 14:00
三鷹市芸術文化センター 風のホール
曲目:G.ホルスト / 組曲「惑星」より木星
   その他多数
2023年10月28日(土)トロンボーンコンサート
開場 17:30 / 開演 18:00
同仁キリスト教会
曲目:G.P.テレマン / 四声のための協奏曲
   その他多数
2023年11月1日(水)ホルンコンサート
開場 13:30 / 開演 14:00
日本橋社会教育会館 ホール
曲目:R.ワーグナー / ローエングリン・ファンタジー(K.シュティーグラー編)
   E.イウェイゼン / グランドキャニオン・オクテットより
   久石譲 / 「千と千尋の神隠し」メドレー
   その他多数
2023年12月28日(木)第100回記念定期演奏会
開場 17:30 / 開演 18:15
すみだトリフォニーホール 大ホール
曲目:D.ショスタコーヴィチ / 祝典序曲
   P.チャイコフスキー / バレエ組曲「白鳥の湖」より抜粋
   S.ラフマニノフ / 交響曲第2番
指揮者:中田延亮
2024年1月21日(日)全明治大学交響楽団100周年祝賀演奏会
開場 13:30 / 開演 14:00
明治大学 アカデミーホール(アカデミーコモン3階)
曲目:R.ワーグナー / 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
   P.チャイコフスキー / スラヴ行進曲
   J.シベリウス / 交響詩「フィンランディア」
   L.v.ベートーヴェン / 交響曲第5番「運命」
指揮者:杉山茂
公式HP:https://sites.google.com/view/meioke100/
創立100周年祝賀会
開式 17:00頃(100周年祝賀オーケストラ終了後)
明治大学 岸本辰雄・宮城浩蔵ホール(リバティータワー23階)
2024年8月17日(土)明治大学交響楽団創立100周年記念オーケストラ
開場 15:15 / 開演 16:00
ミューザ川崎シンフォニーホール 音楽ホール
曲目:R.シュトラウス / 交響詩『ドン・ファン』
   G.ガーシュウィン / ラプソディー・イン・ブルー(Pf.黒木雪音)
   C.ドビュッシー / 『海』管弦楽のための3つの交響的素描 /
   I.ストラヴィンスキー / 組曲「火の鳥」(1919年版)
   M.ラヴェル / ボレロ ※特別企画
指揮者:ジャン=フランソワ・ヴェルディエ
公式HP:https://sites.google.com/view/meioke100th-orchestra/

開場および開演の時間や内容は、今後変更する可能性があります。
詳細については各SNSで随時情報を公開しますので、最新の情報をご確認ください。

明治大学交響楽団の歴史

明治大学交響楽団は、1923(大正12)年4月末、尾原勝吉、菊地雙三郎、中川(樋口)亮、塚田道三郎、林慶旺、島村などの諸氏により明治大学管弦楽団が創立され、陸軍戸山学校の学長補である和田小太郎氏の指揮で、ニコライ堂の一室を借りて練習を開始した。

同年6月24日には、第1回定期演奏会が帝大基督教青年会館(現・東京YMCA)で開催された。和田小太郎氏の指揮により、シューベルト作曲ミリタリーマーチ、ヴァイオリン独奏尾原勝吉によるマスネ作曲タイスの瞑想曲など、全部で11曲が披露された。

だが、明治大学交響楽団が創設された大正末期、東京のオーケストラ界は未だ黎明期だった。そんな中で設立された明治大学交響楽団は、次のような背景がある。

その頃、慶應と早稲田にはオーケストラがあってね。慶應はずいぶんと盛んで、その頃からワグネルと言っていたなあ。僕はそこの準部員みたくなっていて、演奏旅行でもなんでもくっついていったんだ。だけど、いつまでも他所へ行ってたって仕方がないので、ひとつ明治にも作ろうと思ってね。人を集めて同じようなのを作って演奏会も開いてね。その頃原宿に下宿していたんだけど、そこのおばさんが愉快な人で、一緒になって応援してくれるんだ。嬉しかったなあ。

創立者 尾原勝吉先生のお言葉

1928(昭和3)年の年末には、明治大学の公認となり「明治大学校友会音楽部管弦楽団」となる。

1933(昭和8)年頃は、明オケにおいて戦前でいちばん華やかな時代だったと言う。楽しき良き時代で、アルバイト等という言葉は必要なかった時代だった。当時映画の「未完成交響曲(1933年公開)」が全盛だったため、シューベルト作曲交響曲第7番「未完成」とベートーヴェン作曲交響曲第5番「運命」を演奏すれば、必ず超満員となった。

1932(昭和7)年9月には、おそらく明オケ初めての演奏旅行を信州地方へ実施した。1934(昭和9)年には名古屋方面への演奏旅行が行われ、JOCK(名古屋放送局、現・NHK名古屋放送局)よりスタジオ演奏が放送されている。1935(昭和10)年8月には、東北・北海道演奏旅行が2週間という、当時としては画期的な大演奏旅行が行われた。

東北・北海道演奏旅行(昭和10年8月)

1941(昭和16)年12月8日、第二次世界大戦が勃発し、日本は戦時体制下に入り、全てが戦時一色になった。戦時下という厳しい状況のもとだったが、活動は活発で、昭和16〜18年には、毎年2回の定期演奏会を開催していた。時代的背景からか音楽が少なく、特に交響曲は珍しかったため、演奏会は常に満員だった。1500枚のチケットが売れすぎるほど売れ、1回の演奏会では入場者が溢れてしまうので、昼夜2回のステージを行ったほどである。

また、同じ頃に交響楽団と吹奏楽団とが合併し、「明治大学音楽研究会」と改名。交響楽団の部員もブラスバンドに参加し、1943(昭和18)年10月21日の学徒出陣壮行会(文部省主催)が明治神宮競技場で行われた時は、他大学の楽員と共同で行進曲等を演奏していた。

戦時下の第22回定期演奏会(昭和17年12月6日)

1945(昭和20)年8月の終戦を挟んで明治大学交響楽団も、他の全ての事と同様、厳しい状況下にあったと思うが、そんな条件の中、1946(昭和21)年6月22日には芥川也寸志の指揮でNHKラジオより放送があり、同年9月29日には福島県三春町へ演奏に出かけている。さらに、同年12月7日と8日の2日間、第25回定期演奏会を開催している。当時の団員の方の音楽に対する情熱には、ただただ敬服するのみである。

戦後の混乱期における、明治大学交響楽団の立て直しには、創立者である尾原勝吉先生のお力は言うまでもない。1951(昭和26)年に「明治大学交響楽団」と現在も使われている名称へと改称し、合唱団(現・明治大学グリークラブ)と分離独立した。

昭和30年代に入り、戦後の混乱もようやく落ち着き、明治大学交響楽団も少しずつ態勢を整えていく。社会は未だ戦後の復興期であり、人々の日常も決して満足といえるものではなかったが、少しずつ生活に潤いを求めて、文化活動も盛んになっていった。明治大学交響楽団も徐々に活動が活発化し、充実していくにつれ、団員も増え、それに伴って組織も固まっていく。昭和30〜50年にかけては、当時の常任指揮者でもあった尾原勝吉先生の円熟期でもあり、団にとって発展と成長の時期でもあった。

新入生部員募集

1976(昭和51)年1月14日、明治大学交響楽団第53回定期演奏会が杉並公会堂にて開催された。この演奏会は明治大学交響楽団にとって、尾原勝吉先生との最後の演奏会でもあった。明治大学交響楽団の創立者でもあり、53年にわたって団の全ての面に拘ってきた尾原勝吉先生の引退は、明治大学交響楽団にとって大きな変革の時期を迎えることとなった。

その後、平成時代が訪れ、団は新たな時代とともに多くの挑戦と変化を経験した。

第64回定期演奏会(昭和62年12月14日)

そして現在、令和の時代に入り、2023年(令和5)年4月下旬、明治大学交響楽団は創立100周年という大きな節目を迎えた。これまでの100年間、数多くの困難を乗り越え、変革を経験しながらも、明治大学交響楽団はその音楽活動を続け、新しい節目に立っている。この100周年は、過去の成果を讃え、そして未来への新たなスタートとしての重要な時点となっているだろう。

コロナ禍の第98回定期演奏会(令和3年12月24日)

明治大学交響楽団
第100回記念定期演奏会

日時
2023年12月28日
17:30開場 18:15開演

会場
すみだトリフォニーホール 大ホール

曲目
・D.ショスタコーヴィチ / 祝典序曲
・P.チャイコフスキー / バレエ組曲「白鳥の湖」より抜粋
・S.ラフマニノフ / 交響曲第2番

指揮者
中田延亮

指揮者 中田 延亮 NAKATA Nobuaki

京都生まれ。筑波大学医学専門学群在学中に桐朋学園ソリスト・ディプロマコースに入学、コントラバスを専攻する一方で指揮を学び、在学中より活動を開始する。その後2005年より本拠を欧州に移しウィーン市音楽院古楽科などで更に学んだ。また巨匠ジャン・フルネ氏に認められ、最晩年の生徒として師事し薫陶を受ける。

 07年ブルガリアのスタラザゴラ歌劇場でヨーロッパデビュー、またドナウ交響楽団主催の国際指揮者コンクールで第1位を受賞。これまでにラトヴィア国立交響楽団とのエストニアツアー、ポルト・アレグレ交響楽団(ブラジル)、ブラショフ歌劇場(ルーマニア)などの海外オーケストラへの客演や、国内のオーケストラとも数多く共演を続けている。2008-10年スタラザゴラ歌劇場首席客演指揮者。

コントラバス奏者としては新日本フィルハーモニー交響楽団とバレンシア歌劇場管弦楽団に在籍した他、オーストリア・スペインの古楽団体、室内アンサンブルの公演にも数多く参加した。

2023年6月演奏会

2023年6月24日(土)
江戸川区総合文化センター 大ホール
指揮者:松川智哉

第100回記念定期演奏会

2023年12月28日(木)
すみだトリフォニーホール 大ホール 大ホール
指揮者:中田延亮

明治大学交響楽団創立100周年を
一緒に盛り上げていきましょう!

(編集・文責:第100代幹事長 潮田駿)