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明治大学交響楽団
明治大学公認サークル
明治大学交響楽団は、1923(大正12)年に新交響楽団(現NHK交響楽団)創設時のメンバーであった故尾原勝吉先生(当団永久指揮者)等の手によって創設されました。明治大学のサークルの中で唯一のオーケストラサークルであり、今年で創立100年目を迎える歴史のあるサークルです。

🌟『ゲネプロを終えて』🌟

◯自己紹介

こんばんは!
明治大学交響楽団第100代打楽器パートの馬場園みゆと申します。

幹事長に声をかけて頂き、ブログを執筆する機会を頂けて、とても光栄です。

今回は、
1.オケにどっぷり浸かった3日間
2.指揮者の中田先生ってどんな人?
3.私のティンパニの話
4.いよいよ本番目前!

以上4本立てでお送りします。
精一杯今の気持ちを綴りますので、ぜひ最後までご覧ください♪

1.オケにどっぷり浸かった3日間

12/25(月)〜27(水)は毎日朝から晩までオケ漬けでした。指揮者の中田先生や各楽器のトレーナーの先生方が来てくださり、真剣に、熱く、少しピリッとした濃い3日間でした。頭の中は四六時中演奏のこと。前プロをこなし、中プロをこなし、休憩してメイン。普段は週に1度皆と合わせるだけなので、他のことに気を取られず、音楽に専念できるというのは、本当に贅沢な時間でした。

ただ、精神的にも体力的にも大変な日々でもあり…(笑)中田先生と合奏できるのは、ほぼこの3日間のみ。本番目前で仕上げなければという不安や焦りがありました。これはきっと団員皆が感じていたのではないかなと思います。とにかく、テンポの動きやニュアンスなど、先生の指揮をよく見て、変化を捉える。これが練習の目標でした。

また、3日間毎日外部練習だったので、打楽器やコンパスなど大型楽器の運搬もつきもの。毎日積み込み・積み下ろしをするのはだいぶ大変でした。でもみんなが協力してくれたお陰でスムーズに進みました。ありがとう!

2.指揮者の中田先生ってどんな人?

「指揮者」は遠い存在で、なんかちょっと怖そうというイメージをずっと持っていました。

でも中田先生は、
1人1人に寄り添ってくれて、心強い・安心・優しい先生です。顔でも身振りでも表現してくださるので、どんなイメージなのかすぐに伝わります。 

中田先生の言葉で印象的だったのは、打楽器の同期が、緊張していつものように演奏が上手くいかなかったとき。

『いいよ、失敗してもいいから。大丈夫、大丈夫。途中で心折れなくていいよ。何回でも復帰して。』

この言葉に、私までウルッとし、こんなに寄り添ってもらえたら、ものすごく心強いし、本番も安心して頑張れる!と感じました。

3.私のティンパニの話。

今回の第100回記念定期演奏会では、祝典序曲(前)でタンバリン、白鳥の湖(中)でティンパニ、ラフマニノフ2(メイン)でスネアとトライアングルを演奏します。

特に私が苦労したのが白鳥の湖のティンパニです。
「ティンパニを演奏する者として、誰よりも皆を引っ張る!迫力満点の演奏をする!」という想いから、気づけば力に頼った演奏になっていました。でも、私に必要なのは、大きな音ではなく、綺麗な音を届けるという意識。

『ここに(ワルツに)戦争の香りを持たせたくない。華やかだから ffであって、強いffじゃない。』という中田先生の言葉から、「その場に合った音作りを考える」ということを学びました。

  • ffは本当に必要なff?
  • 隠れてもいいff?
  • チーム全体のff?
  • どんな気持ちでffと書いたのか?

花を生かすも枯らすも伴奏。白鳥の湖の曲ごとのキャラに応じて、変化したティンパニを魅せられるよう頑張ります。

4.終わりに

私の好きな言葉に、

“どんなになにかがデジタル化しようが、時代は今も昔もずっと、本人に直接伝えるのが最高の幸せのように思います。 そしてアナログの会話ほど愛おしいものはこの世にない。”(『二十代で得た知見』より引用)

という言葉があります。

これはきっと音楽にも言えること。

本日は、待ちに待った、記念すべき100周年の定期演奏会です。

ここまで100年繋いでくださった2000人ものOBOGの方々、沢山ご指導してくださった先生方、第100代の同期、私の居場所だったパーカスのみんな、そしていつも見守ってくれた家族、関わってくださった全ての方々に感謝して、演奏したいと思います。

幹事長、内務、インペク、コンミス、今日まで先頭に立ち、皆を引っ張ってきてくれてありがとう。

私の師匠である、定成先生がいつも言うこと。
それは『楽しくやって!』

とにかく楽しんで最後まで演奏しきり、次の代にバトンタッチしたいと思います。

忙しい年末ですが、時間を忘れ、音楽に浸ることができる時間をお届けできますように。

皆様とお会いできることを楽しみにしています。

馬場園

第100回記念定期演奏会

日時
2023年12月28日
17:30開場 18:15開演

会場
すみだトリフォニーホール 大ホール

曲目
・D.ショスタコーヴィチ/祝典序曲 Op.96
・P.チャイコフスキー/バレエ組曲「白鳥の湖」より抜粋
・S.ラフマニノフ/交響曲第2番

指揮者
中田延亮