みなさんこんにちは!明治大学交響楽団第101代インスペクターの大島康榮です!
いよいよ明オケの6月定期演奏会が近づいてきました。
最近、他の大学オケの演奏を聴いたり、六大学オーケストラ連盟に関連して他の大学オケの人たちと関わる機会が増えたり、自分自身が明オケの音楽役職であることもあって、明オケってどんなオーケストラなんだろう?と考えることが多くなりました。
ということで今回は、明オケや学生オケの音楽について少し(たくさん)語らせていただきたいと思います。この文章を深夜に書いていることもあって(お酒が入っていることもあって)テンションが高まっております。僕の夢の中の話に少々おつきあいください、、、
演奏会が近づくと、そもそも自分たちの趣味の演奏にお客様からお金を取って良いのかと不安になってきます。本当に僕たちの演奏にチケット代にふさわしい価値があるんでしょうか、、、
僕たちの演奏の価値を考えると、その価値は演奏の質に対して出ているわけではないのかもしれません。やっぱりプロのハイレベルな技術には勝てないですからね。
僕たち学生オーケストラの価値を作って、時にはプロオケにも勝るほどお客様の心を動かすのは、演奏会開催までの道のりに他ありません。それぞれの団員には、オケの活動以外に授業があったり、バイトがあったり、、、オケの運営にもそれぞれの役職にそれぞれのこだわりがあります。個々の演奏レベルの差や練習への取り組み方も様々です。それを乗り越えてみんなで一緒に音楽を作る、その過程にこそドラマがあるんです(‼)
日本人作曲家で指揮者の芥川也寸志さんという方がいらっしゃいますが(あの芥川龍之介の息子さんです!)、その方が書いた「ぷれりゅうど」というエッセイに僕の大好きな一節があります。
「代償を求めず、ただひたすらに音楽を愛し、それに没入していこうという気持ち、それがアマチュア音楽家の中身であり、アマチュア魂というものであろう。…アマチュアこそ音楽の本道ではないか。…ただひたすらに何かを愛することのできる人たちが、素晴らしくないわけがない。」
明オケは(良くも悪くも)素直な音がするオケだと思います。本番で、練習ではありえなかった名演奏をすることもあれば、盛大に音を外すこともあります(!)でも、もっともっと感情を前面に出した演奏をしても良いと思っています。それこそがアマチュアである学生オケの魅力ですし、そういうときにこそ明オケの一番良いサウンドが出るんです!今年はもっともっとアマチュア魂全開なオケに成長できたらいいなーなんて思っています。
僕は演奏において感情以上に大切なものは無いと本気で信じています。戦時中に録音されたオーケストラのCDなんかを聴くと、録音の状態も悪いし、音程もひどいのに、音楽を心から求めた必死な演奏にとんでもなく感動したりします、、、そういうことです。
雑な演奏はもちろんダメですけど、音楽に対する熱意が良い方向に作用して、感情が音にあふれた、熱のこもった演奏ができるように、明オケがそういうオケになれればいいなと思っています。
今年の明オケからどんな音がするか、僕自身とても楽しみです。
6月7日の演奏会では、一人でも多くのお客様に明オケの音を聴いていただけると嬉しいです。皆様のご来場をお待ちしております!
チケットはこちらから→https://teket.jp/522/34255